社会福祉法人 実誠会
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(全国社会福祉法人経営者協議会)
平成27年度に当たり
 日頃より当法人の運営にご理解ご協力いただきまして心より感謝申し上げます。
 昨年、那珂市内2か所において事業所整備を行いました。1か所はなるみ園から車で約15分ほどの場所で、加齢等によりゆったりした日課が望まれる方のサテライト型日中活動の場として昨年6月より本格始動しております。もう1か所は水郡線上菅谷駅にほど近い静かな住宅地にグループホームを整備し、この4月より運営開始となりました。こちらは商業地区にも近く生活の便のとてもよい場所で、地域生活を肌で実感しながら社会性を養うあるいは取り戻すことができると期待しています。
 これらの整備に当たっては、数年来課題としてきた「入所者の高齢化」という背景があります。高齢化問題は当施設に限ったことでなく、全国で多くの障害者施設が同じような課題を抱えていますし、特に地方においては自冶体運営にも影響を及ぼす深刻な問題となっています。施設という空間では「年齢」「障害特性」「身体機能」「生育環境」などが異なる者同士が一つ屋根の下で生活する、いわゆる集団生活となるため様々なことが起こり得ますが、生活空間を適切に確保することより小さな集団での生活が可能となることに加え、「接触によるリスク」が低減できるのではないかと考え、今回の整備に至りました。加齢による身体機能の変化で起こる転倒や誤嚥も施設内で配慮が必要なことですが、これは障害の有無にかかわらずいつかは誰もが通る道と考えれば、お一人おひとりの状態をきちんと理解し、それに見合った介助(介護)の方法によって対応できます。しかし、他社との接触は体格差や体力差、危険回避能力、空間認識力など個々の特性の違いだけでなく、広さ、間取り、物(自分の物、他人の物、共有する物、興味の対象となる物など)の位置などハード面にも影響され、したがって複数要因を同時解決しなければならず、個々の支援ではなく構成集団支援としての見方も必要となるわけです。
 しかし、環境を整備することでこれらの問題の一つが解決できたとしても、生活空間(支援の場所)が分散することで質を維持しつつ支援力を分散させなければならないという新たな課題が生まれます。今般の改正では障害者分野については±0でしたが介護報酬が引き下げられました。これにより事業所にもさらなる創意工夫が必要となりますが、ますます福祉が魅力のない職業にならなければいいなという不安が残ります。職員が十分集まらず利用者の新規受け入れを見合わせたり施設閉鎖に追い込まれるところもあるといい、これは事業者(施設)にとっても当事者やその家族にとっても決して他人事ではありません。同時に「支える手」にも大きい目を向けていく姿勢も大切ではないでしょうか。
 
  平成27年4月
社会福祉法人 実誠会

理事長  仲田 実
 
    
 
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